2020年4月23日木曜日

カッパ

洗い物をするときにゴム手袋をするのだが、
最近新しくしたゴム手袋が何を思ってかLサイズを買ってしまった。

しばらく洗っていると手先が少し脱げかかって、タプタプになる。ゴム手袋が緑色ともあってカッパの手に見えてきて、可愛いから良いのだが洗いにくい。
カッパに傷が着くまではしばらくカッパですが、カッパに会ったことも無ければ、すいません。

2020年4月21日火曜日

玄米と野菜の気持ち

最近やっと玄米が美味しく炊けるようになってきて、米が進む。
以前とある撮影で食べたお弁当の玄米が美味しくて、絶賛していたら
「なにで玄米炊いてるの?」と
土鍋と答えた私に「玄米は圧力鍋が一番美味しいよ」とスタイリストさんが教えて下さった。
圧力鍋のメーカーまで教えて下さったのだが鍋を家に増やす収納もないので引き続き土鍋でやっていたのだが、最近ずっと傍で炊けるのを感じているからか気持ちが少しだけ通じ合ったのかも知れない。

野菜に関しても今が良いほころびじゃないかと思う瞬間に立ち会えて、なんとなく嬉しい。お洋服と一緒で対話をすれば通じ合える時があるんだと思った。
料理を仕事としている人はきっとこれがいつもなんだろうな。たくさんの色んな食材に対して一番輝かしい瞬間を知っているんだろうな。愛情たっぷりや。

手の甲

不馴れな料理を毎日していると手の甲を火傷した。心配とかそういうのじゃなくて、手の甲に火傷をすると毎日の経過が顕著で、もう治りかけである。植物の成長を見るように一日の中でも朝と夜とで全然違って、人間の治癒力って凄いんだなぁと染々感動している。

2020年4月20日月曜日

エビの剥き身

昨日は炊いた黒豆を3時に少し食べて
そのことが寝る前に思い起こされてとても嬉しかった。寝る前に嬉しいことを思い返すと今日一日に心からの感謝ができる。

そして朝健やかに目が覚めて、そろそろこの生活にも慣れたので
朝新しく生まれたての時に思い浮かぶことが、自分の心からの言葉だと思って、大切に書き留める。


2020年4月19日日曜日

黒豆

今日は昨日一晩中水につけていた黒豆を炊くのを楽しみに起きた。

豆は一晩つけておくだけなのに、なかなか時間がかかると思いがちで普段から作ることがなかったけれど黒豆が大好きである。

社長のじゅんこさんも黒豆が好きと聞いたことがある。あとは鰻。
だいたい大きな話をするときは鰻を一緒に食べたイメージで、場所も景色も全部覚えている。むしろじゅんこさんとしか鰻を食べていないんじゃないかと思う。

社長の話題が出たので


今「大人になったら、着たい服 2020春夏号」 にじゅんこさんが出ています。昔の話や、日本で一番最初に外国人モデルを連れてきた話、色々聞いてきたけどバリバリいつまでも働く姿は本当にかっこいい。


新人の頃はよく怒られて、着信に「じゅんこさん」とでると1コールじゃとれないくらい心を落ち着かせてとっていたよ。時間に関係なく怒られては「玉ねぎでも切って全部涙流しちゃいな」って言われていたけど。じゅんこさんがサラリと言う一言は全部覚えてるし、何年か経たないとこういうことかというのも分からなかったな。だけど本当に東京で、人生で出会えて良かった人です。

朝から黒豆を見て思い出した。

2020年4月18日土曜日

買い物にたくさんは行けないので、
買ってきた食材全てを無駄なく使う。
いつもだいたい必要な量だけを買って冷蔵庫の中身を食材リレーのようにしていたのだが、
一度に買う食材の種類は少し増えた。そのお陰で食卓に彩りがやってきた。
そして外食もしない、現場からお弁当を持ち帰ることも無くなって、今や冷蔵庫の中身を把握しているからか今日何作ろうが早くなった。

これまで友人の誘いでお料理教室に行くこともあったが、誰かに見せられるような華やかなものはやっぱり性に合わず、お婆ちゃんがカボチャを炊いたとか、水菜と揚げを炊いたとか、なんか片栗粉をお湯で溶かして何か入れて黒いものをおやつに食べていたとかそういうことで育った私はやっぱりそういう普通の薄味の家の人が食べる毎日のご飯が好きである。

色んなレシピを見て作ったけれども味もやはりガツンと濃いものがなんとなく印象付けに美味しいと思いがちで、やっぱり素材が誤魔化されてないものが好きだと思って染々食べている。

結局のところ自分は眩しい世界にいるようで山育ちの野鹿であることに気づく。
家で着ているものなんて舞台の時に使ったモンペだし。ちょっと寒いので腹にサラシ巻いてるし。

週末に雨が多い。
暗い朝だけど静かに雨音が聞こえるくらいのたくさんの雨。世の中のコロナを洗い流してくれはしないだろうか。それとも土曜日だけど外に出ないようにしてくれているのだろうか。

夕方になって美しい光が差し込んできた。太陽ってこんなにも眩しくて美しいのだと教えてくれる。
もうすぐ夜に傾いて日はまた沈むから、より一層心からなんとか感が沸いた。

2020年4月17日金曜日

距離

ここ最近毎日のように色んなところから荷物が届く。ソーシャルディスタンスという言葉が生まれたが確かに社会的、物理的距離感は広がったかも知れないけれど、これまで一緒に仕事をしてきた人達からのお届けものだったり、ある意味現場で会う人会う人私たちの仕事はその日会ったら次はいつ会うか分からない。とりあえずその現場を粛々と円滑に納められるよう努める。
そんな中で築けることなんて仕事での信頼とかだけど、今はその領域を越えた人と人との心の距離は縮まったようにも思う。
有り難さや人として大切にしようと思える人達が自分の心に今は溢れている。

2020年4月12日日曜日


朝の5時半ごろに起きて習字をやる。
Tokyo kodoさんの朝露というお香を焚きながら。
この香りを嗅ぐと小さな頃に見た景色が思い出される。奈良のお婆ちゃん家の朝方、暗闇と朝の光とが交差する香りと薪を炊いているにおいとがまざって、朝が来たとお手洗いにいく途中に通る縁側からの景色。隣の家は見えないほど遠く、緑いっぱいの山々に囲まれている。

ここ数日、色々考えた。
早く元の生活にというけれど、本当に人と人との距離や、密集する場所など元に戻るのだろうか。
それよりも自分自身が元に戻ることだけを願っているだろうか。以前、1月2月はたくさん撮影をしたと書いたが、表向き全般前向きな気持ちに仕向けて書いている。だけどいつぞやの鹿日記には、撮影が終わった後、ドクタースースーの描く色彩を見る日々も書いている。撮影をすればするほど自分の中が空っぽになった気分で急いで色を入れようとする作業。

誰も気付くことなんて無かろう。自分自身がしっかり気付いて見て見ぬふりをしないようにしなければならない。自分だけが良いと言うのではない。もちろん自分に出来ることはと思ってやってきた。長年色んな方々が作るお洋服を着て、近年本当に変わったのは圧倒的な服のもつ生命の力。私が着る頃のその服は非常にフレッシュで息吹さえ感じる。それは纏った瞬間にも長時間着ていても分かる。自然の恵みなのかなんなのか。着たときは知らないことが数ヵ月後世に発表されて詳細を知ることになる。これからはお洋服を着ることは本質を着ることになると思う。
そのために自分達が変わらないといけないことがある。「元の生活に」の前に繰り返されてきた何かに気付かないといけないことがある。

2020年4月9日木曜日

JUN MIKAMI 2020 ss

JUN MIKAMI 2020ss

純さんと知り合って、何年もルックを担当させて貰って本当今ではたくさんの方々が知ってくださるブランドになりました。

最初はニットのイメージカットのみの撮影だったのがいつしかルックブックになって、純さんのセンスの良さがますます世の中に広がっていったと思います。
JUN MIKAMI のお洋服を着て出掛けると「それどこの?」と聞かれることが多くなって、あるシーズンからは「それ私も色違い持ってます」「素材違い持ってます」と言われることも多くなりました。あとは「JUN MIKAMIのモデルさんですよね」

(左は2019年のもの  右は2018年のもの)
どの声も本当に嬉しいです。こんなに長年多分どこのブランドを探しても同じ人を起用してlook bookを作るところって他にないと思ってて、一人の人がこうするとどうなるっていうのは純さんから聞いてても行き詰まるところがないみたいです。

私が知らなかった自分を純さんにいつも教えて貰って、純さんみたいな人が自分のお姉ちゃんだったら良いなと思うような人です。いつも肩の力が抜けてて、自分に無理も嘘もなくて、競争心もなくて(←ご本人曰く昔から負けグセが有りすぎて気にならないのだそう) 私の人生で会ったことのない人です。

いつか純さんについてインタビューをどなたかにして頂きたい。センスの良さはまだまだはかり知れず、ずっとニットを編み続けている純さんの哲学のようなものもあると思っています。

本当は今シーズンの look の説明をしたかったんですけど、書き始めたら純さんのことばかりになってしまった。JUN MIKAMI 2020 SS は 純さんらしい抜け具合と素材と品とのバランスが素晴らしいと思いました。ジャージもJUN MIKAMIだとこうなるんだと、ちょっとしたことが品よくお洒落に繋がっています。


2020年4月8日水曜日

皆のそれぞれの家での過ごし方を見ていたら、お料理の上手なこと。
器もこだわって、なんて素敵なんだ。

私は出汁をとるのは好きだけど御料理は得意じゃないのでひたすら
「今日の出汁色」という投稿になるだろうな。

御料理は苦手だけど
簡単で間違わないのは栗原はるみさんのレシピ
おつまみ家庭フルコースに美味しいと思うのが高太郎さんのレシピ。(行ったことのですが渋谷にお店があって予約がなかなか取れないらしい)
高太郎さんのレシピ本、どれを作っても美味しいです

時間をかける行程と自分を愛でながら作るのは、はばぁばこと鈴木登紀子さんのレシピ(←御節が凄いです)
今年のミセス1月号の付録です
いつかやってみようと永久保存版

2020年4月7日火曜日

ナマケモノ

前も少し書いたけれど、JALが毎月発刊する情報誌AGORAが好きで今月も楽しみに読んだ。

面白い記事があってナマケモノについて
「究極のエコな動物」と書かれていた。
読み進めると、ナマケモノが初めて6世紀にヨーロッパに紹介されたときには、木にぶら下がったままで何かを食べている姿をほとんど見ないことから「風から栄養を摂取する動物」と思われていたそう。

動かないことで運動量を減らし代謝を抑え、一日に少しの葉っぱや新芽を食べることだけで生きていける。
ここからが凄いのだけど、自分の体毛の中で藻を育てそれも食料にするのだそう。
週に一度木から下りて排便をし、自分の住む木に還元をするサイクル。

恐れ入ったよ。
あんなニコニコした顔してる理由がわかったよ。

IENA la boucle



今年の初めに撮影をした


写真はhiroko matsubaraさん
これまでにも何度か一緒に撮影しているけれど大好きなフォトグラファーさんです。
終わったあとに思わずハグをしてしまうほど。


そして次にHirokoさんに会うまでに自分にとってまた特別な経験を重ねていようっていつも思う。

携わってからはお店にも訪れるようになりました。IENA la boucleのお店に行くと皆さん髪の毛もメイクも全部お洒落だなってお客様を見て思いました。
そして世の中の人の「好き」を察知してお洋服を生み出すのって凄い。人気のものはすぐ売れちゃって早い。
撮影の現場のことしか分からなかったけれど答えがあるのはお店だと思った。お客様と接客されている方々の姿。
お店でたくさん学ぶことがあった。

私は撮影現場のことしか詳しくは伝えられないけれど、また日常が戻ってきたら、素敵なお洋服に加えて素敵なクリエーターさんや作り手の方々が携わるお洋服なんだってお店で思ってもらえると嬉しいです。

2020年4月6日月曜日

ここ2ヶ月の間、普段全然夢を見ないのにイギリスの夢をよく見る。
なんでだろう。

そして世の中がこんな大変なことになっているのに美しい朝日が窓から差し込んでいるのに気付いて目覚めると、本当にこの世が大変であることを一瞬忘れる。
でも現実だったとしばらくすると思う。

こんなに外は明るくて美しい光
全部嘘だったら良いのにって思う。

元々外にあまり出ないので家にいることは苦じゃないけれど、人と人が接するって物凄く大切。
震災の時、私が住む東京よりもっと大変な地域があったからこんなことを言ってすみませんが、正直大きな揺れを感じたとき高いビルの地下に居て「死ぬかも」じゃなくて「死ぬ」って一瞬心のなかで誰かを叫んで祈った。その次の日すぐに新幹線で奈良に帰って、同じ考えの人はたくさん居て、新幹線車両の連結部にたくさん人が満員電車のようにいました。
私もそこに居て、普段の満員電車なら人のイライラもなんとなく感じるけれど、その中は、人が人を感じて、同じくらいの怖い思いをして、その人たちが今生きてるって実感できたのは生きてる人がそばにいるって感じられたから。異様なほどに優しい子供のような空気に包まれた空間だった。人は人がいるから生きてるって思えるし、人に触れられる、人を感じるって物凄く大切なこと。抱き締めてくれる人がいるって本当に素敵なこと。人が人を大切に想うって
私色んな人から連日たくさん電話やメール頂いて、皆最後に笑顔でまた会おねとかまた一緒に笑いながらご飯食べようって。
人の笑顔と飯。最も大切なことなんやと思う。生きてさえいれば仕事はまたできる。
とにかく元気でいて欲しい。

2020年4月4日土曜日

島らっきょうとアテモヤ

普段やったことないことをやろうと
島らっきょうの甘酢漬けを作ってみた。

どこまで島らっきょうの皮を向いたら良いのか分からず、ほっそいほっそいらっきょうになってしまったけれど、漬かるのを楽しみに待っています。

そしてアテモヤを初めて食べてみた。


マンゴーとラ・フランスを足したような味がして、沖縄気分を味わっています。
行ったことないけれど。