2015年8月14日金曜日

ずっとあと何をすれば自分にとっての成長になるのかとかちゃんと成長しているのだろうかと節々に思うことがあって、自分のポートフォリオばかりを見ているとよく分からなくなる。

でも色々な節目で何かがやってきてくれて何かをいつも知ることになる。

前々回イギリスから帰って来た時は本当に心身ともに疲れてしまって何かと脱走したいと思ったが、その時にたまたま舞台の演出の方が人を捜していた。
やったこともどんなものかも分からないけどその時今の現状から少しでも逃げられるのならばと思って即会いに行って、やることになった。女14人で繰り広げられる舞台。
それはそれはもう毎日稽古に朝起きて発声してこれでもかというくらい台詞を言って、行く道帰る道ずっとブツブツブツブツ言っていたと思う。

夜ジムに通った帰り道もフッとすると台詞が口から出てしまったり、今度は違うことで思い詰める日々だった。知らないことばかりだった。役者の皆さんをむちゃくちゃ観察した。皆とりあえずよく飲む。飲んで酒場で色んな人を観察していたし、その酒場に来るお客さん達の話の内容はサラリーマンの人が話すような内容でもなかった。人々の会話をいつも素通りしていたのか舞台をやっている最中は人の言葉や語尾や物凄く耳が捉えていたと思う。あとは人生で一番言葉を発した時期でもあるし、舞台もたくさんたくさん観に行った。凄くなんか人間っぽくなったような気がする。

そしてその舞台の千秋楽を迎えた次の日、阿蘇で45Rの撮影があった。
久しぶりにカメラの前に立ったのだが自然とこの一ヶ月を昇華させるような阿蘇の山々にこの一ヶ月の大変だった日々を感謝したような気持ちになった。


そしてまたその気持ちをもって日本に居て、イギリスにも渡って、世界の人々を見てまた壁に打ち当たっては帰ってきてその時に撮った上がりの、半年前の自分に救われたりする。

写真は本当に凄い。撮り続けて撮り続けて意味不明になってこれ以上何をしたら良いのだと少し距離を置いて新しい物を眠っていた物を呼び起こす作業をしてみて、それが国の外への挑戦だったり、また違うことへの挑戦だったり、感動も絶も写真が教えてくれることがたくさんあった。
今回もイギリスから物凄く煮詰まって帰ってきていたのが昨日、私は痺れた。自分が今までやってきて良かったと思うことと今まで何やってたんだろうと思った。
もっともっと見なくてはならないことは深かった。勉強不足だった。また知らなかったことを知った。やっと心の底から感謝が湧き出た。
本当に感謝が湧き出るとはこういうことだった。体が震えて心が溢れるものがある。これだと昨日やっと思った。

もう感謝や。ありがとうございます。