2019年10月7日月曜日

MARIANO FORTUNY展での出来事

先日、MARIANO FORTUNY展に行きました。

入って一つ目の部屋にとても素敵なドレスが飾ってあって、暫く眺めていました。

次の部屋に行く小道の途中で
ご婦人に声をかけられて、
「あなたモデルさん?あの服が着れるようにこれからも精進なさいね」と数分間、熱い言葉で語りかけて下さって

「着れるように。」しばし考えました。
お仕事では、自分が買えないようなお洋服やジュエリーを身に付ける体験をさせて貰って、

かつてジャージと制服と、小学生の時はプーさんが好きだったのでプーさんのTシャツにピッタリの黒スパッツ(短め)で一輪車を漕いでいる時代があって
いつしか自分の意志で着るということが、それ以来あったのだろうか。
自分の好きな服って実は一体何なんだろう。
モデルではない自分が着られる服って何だろう。そして精進して着る服っていうのがとても興味がある。

今舞台のお稽古をしている最中で、
ハンガーにかかっていたワンピースが可愛くて誰のだろうって思って見ていました。

稽古後
「さんちゃんのだったんだね」
「私っぽくないんですけどね」
というような言葉が返ってきたような、
それでも着たいと思って買うってことがかなり重要で素晴らしいことだって思ったんです。そして、ぽくないことないし。

「お洋服を着る」
ってそこに本人の意志があるはずなんです。
私はあるご婦人の言葉から、これまでお洋服はたくさん着させて貰ったけれど、自分の意志はそこにあったのだろうか、何だか意志を持って着るっていうことをトライしたいと思えたんです。そこから街で目に入るものに対して見る目も変わったかもしれない。

「着れるように精進する」って凄い言葉よ。

MARIANO FORTUNY展での大きな学び。