2015年6月30日火曜日

三匹のエビ

そろそろ旅立ちが近付いてきたようです。
何でしょうか色んなことが不思議です。辿れば色々な不思議は湧いてくるのですが、やっとニューヨークに行こうと航空券を仮抑えしたところその日にしばらくぶりだったイギリスから連絡があって、カムバック。でも今visaが切れてる旨を伝えると翌日にはレターが届き本番日に間に合うのか今から申請してと、久しぶりに猛烈な英語のページを見ました。イギリスは毎度毎度法律が変わってくれてvisaの申請が変わってくれて四苦八苦しました。何回ソファに後ろ向きに倒れては2秒後我に返り何度腹筋一回を繰り返したか。
貰ったピスタチオが気付けば縄文時代の食卓(推定)山村貝塚が出来上がっていました。
ニセンネンゴニハッケンシテ
無事にまたイギリスに渡れそうです。

毎回行っては戻り行っては戻りとその度に自分の中で変化が起き、今年のとりあえずの目標がまずは年明けの初舞台の成功ともう一つ掲げたものをそれをこの下半期に一気に立ち向かおうと思います。やっとまた起き上がれたような気がします。
今まで培って来たこうだと思っていた自分勝手な固定観念をなんだかとても大切な人達が取り壊し作業をしてくれたような、この前京都に仕事で行った時にずっと会いたいと思っていた大学時代の教授に会えて、先生はいつもの如く人生に照らし合わせながらアドバイスを下さり、兼ねてから外を見なさいと言っていたことに研究者としてでは無いですがそのことについて喜びの杯を交わしました。確かに外を見たお陰で色々なことが変わり、より日本についても気が付くことが多くなって、あのファッションウィークのキャスティング周りあれは経験して良かったと、本当に世界が変わりました。知ってしまったし見てしまいました。
何度思い返しても大変なことの方が多くて、日本の曇り空を見ると条件反射的にイギリスに居たときの感覚が呼び起こされドヨーン、大変なことが起きても乗り越えられるような知恵をなんとなく授かったような気がします。
先生はポスドクの時代にヨーロッパ、アメリカと沢山の国を渡り、ノーベル賞の先生方にお会いしたり、その分野のスペシャリストが世界にはいるのです。本の中や雑誌の中でしか知らなかったことが現実だという認識に変わるのです。それを自分の目で確かめて肌に触れられることは本当に感動です。興味好奇心感動感謝です。
先生にお会い出来たお陰で大学に行って良かったと心から思います。そして「頑張らないでも諦めない」と今の私にその言葉を持たせてくれました。とりあえず自分の身を運んで色々な出会いを奇跡と思って楽しみます。
何回かの渡航でそろそろ楽しむという感覚を身に付けたんじゃないでしょうか。
行ってこい俺

エビで何を釣る
Numero Tokyo issue 88
ph chantal Stoman
Hair&makeup Hisano Komine
styling Kanako Higashi