2015年6月6日土曜日

有り難やの舞


ここ最近またとても嬉しい再会があって、この前京都で行われたショーの演出家の方が、私が初めてショーに出たときの演出家の方でした。
それはそれは最初で最後になるんじゃないかというくらい産まれたての子鹿も良いところで、そのときはランウェイはまっすぐしかなかったのですが、右も左も分からずライトはこんなに眩しいのかと立ち止まりたい程でした。

そんなときから何年か経って、演出の方の仕事を改めて見させて貰って、弱輩者であった私を御許し下さいましという気持ちと共に、これを同じくして一緒に作っていると思うと 感謝の気持ちが湧き出て、あの時に厳しくして頂いたお陰で今の私がありますと終わってから伝えられました。

そして東京に帰ってから別の仕事でご一緒させて頂いた方が、偶然にも私がその究極に怒られ続けた最初のステージを担当して下さっていた方でした。
お互いどこかで見たことあるという二人の記憶を辿り、巡り巡ってまた出会わせて頂きました。
また何かが溢れて、あの時この方が居ないと本当に私は足が前に出なかったんじゃないかと思う程、その時の感謝がまた湧き出てきました。何年経ってもその方の優しさはずっと変わらず、あの時から年月が経ったのが分からないほど相も変わらず美しい方でした。
巡り巡ってまたお会いすることが出来て、何でしょうかこの上ない幸せな週を過ごしました。

有り難や有り難や。
の舞


re-quest/QJ June 2015
Photo:Yas & Babe
Direction & Styling: Baby mix + Sekita(Park.)
Hair:Toshiko Shingu(Surge Creators)
Make-up:Ryota Nakamura(3rd)