2016年11月1日火曜日

服の魂

不器用さと言ったらないけれど、私たちは服に出会って、服から感じる何かがある。その人が服に込めた思いや、どれほど自分の服を愛し、そういう色んなものが服を羽織ることで分かる。数歩歩き、分かることがある。


sulvam 2017ss

世界中にたくさんの人が居るのに言葉を交わせる人はほんの少しで、世界中にこんなに服があるのに出会えるデザイナーは本当にごくわずか。何年か服を着て歩いているけれども最近では服を着るということがまた少し変わって来た。もう少し自分の中で参加型になった。それは自分の中身が大人になったからなのか、出会う服が変わったのか、時代が変わったのかはよく分かっていない。でも今シーズンは自分の中で顕著に変わった気がした。私たちはデザイナーよりもフォトグラファーよりも職業的には短命であると思っていて、それでも同じ時代をデザイナーさんに関しては、自分が人生の中のモデルという短い時代の中で共に時間を共有出来る時代を与えてくれたことにいつも心からの感謝です。