少しだけ日本に帰ってきています。
帰ってきて早々に電車に乗っていると、やっぱり日本人は元々の持っている根本が優しいのかなと何というのでしょうか、特に何かを喋っているのを見たとかでは無くて、あの箱の中に静かに座っているとそのような雰囲気を感じて、内容を理解せずに話声だけを聞くと音やリズムやテンポ、日本に行ったことのある外国の方が日本人の話し方はとてもプリティと言っていたのが少し分るような気がしました。とても優しいみたいです。
電車に乗ると車両の中の人々の様子やシートの固さや質、電車の中で何を禁じているのかその国の人の気質のようなものが少し分かるような気がしてとても面白いです。
イギリスはこの季節もなかなかの寒さで今日本に帰ってきて初めて日本の夏は素晴らしいと感じることが出来ました。
イギリスに10年住んでいる日本の方に聞いてみるとイギリスの夏が1週間で終わってしまった年もあれば、後から思い返せばあれが夏だったということがあったと言っていたので
こんなに均等に四季があって、そしてちゃんとそれぞれの季節が教えてくれることや、人々が楽しむ醍醐味を知っていることが本当に素晴らしいなと思いました。
今は今までにやったことが無いことをやってみようと日本の夏を毎日とても楽しみに過ごしています。首から36枚撮りのフィルムカメラをぶら下げて、日本の夏を撮るという題目で連日シャッターを切っていたら昨日最後の一枚を撮り終えました。最後の一枚はずっと押し惜しみをしていたのですが最高の一枚が撮れたように思います。シャッターを切り終えた瞬間はエルガーの威風堂々が頭に流れるほど、夏の青空に充足の二文字でした。
まだ少しイギリスに居た時の記憶が浦島太郎のような状態なので随時色んな事と照らし合わせながら言葉が出てきた時にまたここに登場したいと思います。