2017年7月31日月曜日

英語のお芝居

昨日で3ヶ月間の勉強の末、英語のお芝居の発表が終わりました。英語でお芝居をするというのが初めてだったのですが、これをしたことでまた肝っ玉が据わったような気がします。とにかく何か言葉を出さないといけないことと、台詞の解読も英語だったのでとても難しいものがありましたが、英会話を習いに行くというのがなかなか性に合わなかったのでお芝居を通して英語を学ぶということは私にとってはとても良かったです。何度も何度も同じシーンを繰り返しやっていたのですが、毎回やってくる感情などが違って、毎回越えてくるものが何なのかはその時にしか分かりませんでした。本番は練習やゲネと全然違って、色々なことが起きて自分の弱さも分かり、でも終わったあと、何一つ後悔はありませんでした。そのときのそれが全てだったので、瞬間の積み重ね積み重ねで最後に繋がって行くその時々を楽しんでいたのではないかと思います。

色々な対処の仕方の肝が据わったのと、本番で上手く行かなかったことがまた良かったです。to be continuedや

2017年7月26日水曜日

7月

今年の7月は多分今までブログを始めてから一番更新した月になりました。
しかもほとんどご飯のことです。全部今までに無かったことだなと思い、でもとても大切なお野菜と大切なお米が家に沢山届いたので、どうにかいつもより美味しく頂きたくて、色々なレシピや食の本を読み漁り、トライしてみました。いつも澄ませなかった鍋の音一つ一つに耳を傾けたり、お野菜の切り口や色々なものを観察しました。

兼ねてから気になっていた口の中のハーモニーも何度か感じられました。

こんなに素材の良いものなのだからもっともっと手の加え方で良くなると、それと同時にファッション以外のことで没頭する時間のお陰で色んな心が湧き起こり、自ずと自然に感謝の気持ちが湧いて出て、食べるご飯を丁寧に作ることで仕事に対してもとても丁寧な面持ちで向かうことが出来ました。
私の尊敬する友人でもある写真家の蓮井さんは昔「丁寧に生きることで良い仕事に繋がる」と仰っていてまさにそうだと思いました。尊敬している建築家の友人は「良い仕事は良いお家から」と言っていて、「良い」という指針は個々人それぞれだと思うのですが社会での自分の居場所というよりは本当の自分が心地良いことを知るというのが大切なんじゃないのかなと御料理をしながら思いました。

今までなかなか苦手とされていた御料理ですが、苦手なものに興味を持って取り組むことで、更にその周りのノータッチだったことへも興味が湧いて、どれもこれもが物凄く心を込めて作ったものなんだと思うと勝手に愛着と愛情が湧いて色々なものを大事に使うようになりました。

7月が教えてくれたことは多分これからのお仕事や生活に大きなものだったんじゃないかと思っています。8月は8月でこれをやるぞと決めていることがあって、それも御料理みたいに毎日更新出来たら良いなと思います。引き続き御料理は自分の生活にも取り入れ続けようと思います。

たくさん読んで下さってありがとうございました。

2017年7月24日月曜日

鰹節の景色

鍋でお米を炊いていると、毎回同じ行程でも出来上がりが全然違って、最近は堅めに仕上がることが多いので今日はすし飯を作り、築地で仕入れたマグロと大和芋を使ってどんぶりにしました。マグロもとっても美味しくて、大和芋のすったものも堅めで味も控えめでとても美味しかったです。

最近出汁をとることが趣味に変わりつつあって、鰹節屋さんにも寄ったのですが、そこのお姉さんが色々な鰹節を試食させて下さって、「これを一口、口に入れると景色が変わりますよ」「一口入れて深呼吸2、3回すると」 鰹節の味の表現と共にこれはお吸い物や煮物に、これはみそ汁に、これはうどんにと作る御料理によっても鰹節を変えるのだと初めて知りました。

紙袋いっぱいに鰹節をつめて下さったのですが、保存方法は冷凍庫なんだそうです。

明日からこの鰹節でお出汁をとるのがとても楽しみになりました。

小学校四年生の時によく喋る奥山君という子が居て、白ご飯に鰹節を載せて食べるお宅だったのですがある日の詩の発表の時に「鰹節のフラダンス」という題で詩を書いていて、それがとても良い詩だったなと思い出しました。

2017年7月23日日曜日

flake jewelry

flake jewerlyのlookの撮影の前に他の雑誌でflakeのジュエリーを着けていて、その写真をインスタグラムでアップしたところ、デザイナーさんからいいねが返ってきました。なかなか無いことだったので嬉しかったことを、デザイナーの吉岡さんに撮影でお会いした時にお伝えしました。撮影も一緒に楽しんで下さって、昨日は吉岡さん含めチームの皆さんと打ち上げという名の人生の語り合いをしました。

写真はko-ta shojiさん

先月道を歩いていて、バッタリ偶然なぜか人に沢山会う日にshojiさんに宮益坂で会いました。shojiさんはスタイリストさんだったのですが、今は写真とスタイリングの両方をされるようになって、そのバッタリお会いした日の先週は、ちょうど久々に事務所の社長から雷雨ほどじゃなく、のちに狐の嫁入り霙雹みたいなものが私に落ちた時でした。

「もう一度初心に戻りなさい」

社長の言葉はいつもハッとすることばかりなのですが、「私ね今年古希なのよ。あの人年とっちゃったなって思われるのか、こんな年齢まで仕事バリバリ続けてるのよ、って思うのか自分の心の持ち方で全然違うわよ」 私も生涯現役でいきたいと思っているのでこんなに近くにカッコいい人生の女大先輩がいると思うと、頭が上がりませんでした。
色々なことを確かめるべく自分の初期からの写真をずっと見返していて、その中にshojiさんがスタイリングを初めて施してくれた作品や


Ph Takao Iwasawa

私に最後にスタイリングをして下さった作品に

Ph Itsumi Kamiya

Shojiさんが初めてカメラを向けて下さった写真

shojiさんがフォトグラファーとして世にバンバン出る前に少し撮影していた写真

ここ数年で顕著にshojiさんは自分のやりたいこと、するべきところを自分自身で進んでいる人だなと思っていました。

shojiさんとは初めての撮影が北海道弾丸ロケで、簡単に言うと雪に放り込まれる撮影だったのですが大変な撮影程終わった時の皆さんへの感謝と撮影時のことは忘れないです。終わって控え室に戻る時、寒いを通り越していたので私の鼻水がボーちゃんみたいに垂れ下がっていて、その感覚もなくて全く気付かず話し続けている私の鼻水をサッと素手でふいて下さったという、いや忘れないわ。鼻水を素手で拭いてもらった御恩一生忘れないわ。

そんなこんなで久しぶりの再会だったけど、本当に変わらず寛容な優しい人だなと思いました。不思議なのですが、あの撮影の時に気配を消す感じがどことなく不思議なshojiさんのシャッター。構える前は全然違うのにな。

2017年7月22日土曜日

三杯酢

きゅうりとワカメを使ってまた酢の物を作ろうと思い、今度は三杯酢で味付けをしました。しょうゆ、みりん、酢を同量ずつ合わせるのが三杯酢だそうなのですが、どうもお醤油が目立つなぁと思っていたので、ほんの少しお醤油を控えることで、甘味が立ってきゅうりもワカメもとてもおいしくなりました。

全然関係ないけど三杯酢ってサンバイザーみたいや。多分これを口頭で誰かに行ったら2秒くらい沈黙を与えてしまいそうなので自分のブログにて呟き
おそまつさまでした。

2017年7月21日金曜日

てんぷら

この前図書館に行って、俄然今は食の本に興味があるので、何気なく手に取って見ていたところ天ぷらの本でした。

「食べることは、生きること」
銀座にある「てんぷら近藤」という天ぷら屋の店主の近藤さんが書かれたもので、
天ぷらを通して人生をも教えて下さる本でした。活字を読むのが苦手な私ですが、非常に読みやすくてほんの数時間で読んでしまいました。やはり仕事というのはそれを通して人生を知ることになるなと思い、もちろん人の繋がりもそうなのですが、突き詰めて突き詰めて研究するというのは必ずや自分だけではなくその先に何かあるからです。色んな人の著書や、色んな凄いなと思う人の先にはいつも共通したものがその先にあると思います。

なかなか今まで食に興味が無かったので、皆の行きたいところに行くというのが私なのですが、この本を読んで、「てんぷら近藤」には必ず行こうと思いました。こんな心の在る天ぷらを食べるのは人生でこの先あるか分からないと思ったので、やっと自分でも行きたいと思うお店ができました。そのためにも頑張ります。

そして行く前にこの本の通りに一度天ぷらを揚げてみて、それから行こうと思います。

2017年7月20日木曜日

一皮むけたトマト

恐る恐る天ぷらを作った日に、何方かと言えばざるそばのつゆに近いような味の天つゆを作っていたので、みじん切りにしたたまねぎに少しかけて、湯むきした冷やしトマトと一緒に食べました。
トマトの青臭さと、たまねぎの甘さと食感が絶妙で、って多分今まで食レポが出来なかったのはお野菜本来の味を知らなかったことが一つの大きな原因だったんじゃないかと気が付きました。それに加えて、お野菜本来の味を引き立たせる調理法やお野菜の合わせ技を感じれば、きっとそこから色んなことへの思いやりを知ることができるかもしれません。

そうすれば本来と色んなものの混ざり合いでも何かが見えて来るかも知れない。そしたら食レポの基礎もできるかも。ピカーン


衣食住って人生をかけて知って行く大切なことなんだわ

2017年7月19日水曜日

ホトトギス

昨日、野村萬斎さん主演の映画「花戦さ」を観て来ました。なかなか映画館で映画を観ることが最近少なくなってしまっていたのですが、河瀬直美監督の映画「光」も先週シアターイメージフォーラムで観て来ました。小さめの劇場が結構好きなので、シアターイメージフォーラムが自分の中では結構好きな映画館になりました。
神戸元町の元町映画館や奈良まちにある青丹座(ここは本当に小さい)も結構好きです。

さてさて「花戦さ」ですが、皆が知っているような歴史上の人物がたくさん出ていらして、この武将、あの俳優さんか!と男ばかりの人物が次々と出て来て面白かったです。実際に歴史上の戦国武将にお会いしたことはないのですが、この人はあの人だろうなというなんとなくの外見の印象がどこかにあって、だいたい歴史だと最初は「日本の歴史」とかドラえもんの歴史の本とかで私たちの将来のためにやさしく触れることが多かったので、大人になってから観るもので随分作品によってその武将の印象というのが次々に変わっていきました。

実際にもう少し学びにかかる中学生のときは
あの有名なホトトギスの歌で

「泣かぬなら殺してしまえホトトギス」
「泣かぬなら泣かしてみしょうホトトギス」
「泣かぬなら泣くまで待とうホトトギス」

とどの人が良いかと結構皆言い合ったもので
あまり奥深く知らず、教科書の太文字や文章から判断してしまっているところがありました。


そしてその時代の武将と共に、究極のクリエーションをしている方々が出ていらっしゃるのですが、それぞれの方々のメッセージもあって、一番最後「完」の文字が現れた時には

「大バカ野郎を救えるのはバカ野郎なんだな」と思いました。


野村萬斎さんは一昨年、世田谷パブリックシアターで「藪原検校」で初めてお芝居を見させて頂いて、人間の持っている才能やエネルギーを最大限に使っていらっしゃると感激して、ずっと今もその感激を忘れていないです。

the theater guidより

この夏にも平家物語を現代劇に転化したものをなさるようで、それをまた私は楽しみにしています。

2017年7月18日火曜日

テラノザウルスの大爆笑


僕にこんな美味しいそぼろが出来上がるなんて。感動の嵐

高校生の時に2年間同じクラスで仲の良かった天才の女の子がいたのだが、彼女は性格もよくて明るくていつも笑ってて、とにかく笑ってて、思いっきり笑うとテラノザウルスみたいに笑う。その彼女と二年間お弁当を向かい合わせで食べていたのだが、彼女のお母様がよくそぼろのお弁当を作ってくれていた。彼女がお弁当を開けた瞬間のメニューによって、私と彼女の向かい合わせの距離感は計られるのだが、なぜなら彼女がそぼろ弁当の日は決まって、私のお弁当もそぼろ弁当になるからだ。

そぼろを食べながらのテラノザウルスの大爆笑


お母様のそぼろくらい美味しく作れる年齢になりました。

2017年7月17日月曜日

今日は酢

冷たいお蕎麦を作るのに茗荷を買っていたので、その茗荷とシラス干しを使ってきゅうりの酢の物を作ろうと思いました。きゅうりに塩をふって水洗いをして絞っておいていたのですが、その後他に色々作っている間に最終全てが整って、酢の物だと思って食べたら全然酢の味がしないなと、でもとても美味しかったのでいいやと思って食べました。
夜寝る前に一日を振り返って、そういえば塩をふっただけだったことに気が付いて、でもきゅうり本来の美味しさをなんとなく知った気分だったのでそれはそれで良かったと、朝目が覚めて、今日こそは酢の物にしようと思いました。


2017年7月16日日曜日

万願寺とうがらし

万願寺とうがらしを頂いたので、というかあまりに立派な大きなとうがらしで、初めて満願寺付きのとうがらしがあることを知りました。実家でとうがらしの御料理が出てくることが無かったので、いかにして調理しようかと思い、大葉もたくさん頂いていたので
同じく大葉も母があまり香りのする食材が得意ではなかったので
「揚げ物にしたら食べられるの」と昔言っていたことを思い出し、初めて天ぷらに挑戦しました。

天ぷらは、昔テレビで危険な映像を見てから怖いんだという印象があって、天ぷらはおいしい天ぷら屋さんで食べようと心してしまっていたのですが、遂にこの日がやってきました。揚げ物は温度が命だと聞いたことがあるのでその温度になって菜箸で一つ油の様子を確認するドキドキったら半端無かったです。

凄い暴れるんじゃないかと思っていたら静かに美しく衣を纏ってくれました。

ところで万願寺とうがらしがなぜお寺の名前がついているのかなと思い調べてみました。

「京都府舞鶴市万願寺地区にて伏見系のトウガラシとカリフォルニア・ワンダー系のトウガラシを交配して誕生したもの」

カリフォルニア・ワンダー。。。とは何ぞやと調べたら見た目完全ピーマンです。
万願寺とうがら氏、その大きさからやはりとうがらしの王様だそうで。
王様意外に甘いんですね




2017年7月14日金曜日

日傘の行く先に

昨日オーディション会場に日傘を忘れてしまい、駅についてから気付いたのでまた戻り、また同じ道を通って駅に帰るのは楽しみが無いなと、別の道から帰っていたら、こんなところにスターバックスのブック&カフェがあるのだと入ってみました。
すると先日SUQQUの新作発表会の時にご一緒させて貰ったスタイリストの行定兄さんに偶然にも会って、お気に入りの日傘を忘れてしまったことは一瞬残念に思ったけれど、思いがけない時間を過ごせたことにとても嬉しく思いました。




2017年7月13日木曜日

生姜の気持ち

何日か前に明日も明後日もジンジャーチャイと言っていたので今朝も生姜を擦っていました。いつかやるだろうなと思っていたのですが、少々自分の手もすって、そのお陰で生姜の気持ちが分かりました。なので明日から作るジンジャーチャイは生姜をさらに心して擦ろうと思います。生姜にも「今日もジンジャーチャイか」と思われても困るので

イギリス土産に頂いたルイボスチャイにしました。ジンジャーとシナモンで作るのですがまたいつもと茶葉の量も水の量もちがうのと淹れ方も少し違って、なんて美味しいチャイが出来上がったか。幸せの舞





2017年7月12日水曜日

ホウレン草

昨日はほうれん草のお浸しを作りました。今まで本当ほうれん草を湯がく時間を適当にやってしまっていたのが、レシピ通り素早くそして少し手間をかけるだけでこんなに歯ごたえの在るお浸しになるとは。幸せを噛み締めました。

湯がく前とほうれん草がお湯に触れた瞬間の色の代わる様が5月の新緑の季節に移り変わるみたいでとても美しかったです。そして食べきれなかったので次の日も浸し続けていたホウレン草を朝に食べ終えたのですが、しっかりとした良い歯ごたえが残っていました。そしてそのお出汁がとてもおいしく出来たので、ホウレン草の風味が仄かにする冷たいお蕎麦のおつゆにしてみました。



暑い季節のお野菜の情熱的なエネルギーにやんちゃな優しさがあって、時間をかけて作るお料理は何だか心からの愛情が湧いて、ジクリと眺めてしまうことが多いです。今は四苦八苦しながら、なるほどなるほどと思いながら作っているのですが、作っていると全体の色のことや、食器のことにも興味が湧いて、昔のPenを引っ張り出してきて、かつてすっ飛ばしてしまっていたページをみているとまた新たな発見がありました。

吉村和美さんの器



実物を見てみたいです。


2017年7月11日火曜日

祖父の米

初めて米を鍋で炊きました。チャイの本と同時に買った和食のレシピを見ながらその通りにお米を炊きました。じっくりお米の音を聞きながら、鍋のふたを開けた時の感動ったら

写真を撮りました。

すぐに湯気でカメラが曇りました。

私イギリスでファッションウィークが辛すぎてお馴染みのノロにもかかり、今より5キロくらい痩せてしまったことがあって、その時朝仕事に行く前に、大家さんがお茶碗一杯のお米と「今日も頑張ってね」というメッセージを書いてくれていて、ろくにご飯も食べられなかった口に一口お米を運ぶと
甘くて甘くてそのとき目に映っていた光景が忽ち涙でよく見えなくなりました。

なんだかその時を思い出すくらい、お米って本当に美しくて
「厳島神社」と書かれた木杓子が家にあったので、それを初めて使って一番美味しいところを祖父にお供えをして、お茶碗によそいました。
お茶碗は先日奈良を訪れた時に秋篠窯という窯で焼かれたお茶碗です。

口に入れては本当に一つ一つ噛み締めるような甘さと感謝の気持ちがわいて来ました。
祖父が作ったお米が本当に本当に美味しいです。

2017年7月10日月曜日

茶漉し


チャイの茶葉を漉していた茶漉しの柄が、折れました。
厳密に言うと、洗っていたら折れました。
100均で買ったものだったのですが、結構何もない感じが気に入っていました。金具の部分だけでも使おうかなと思ったのですが、毎回何回か「熱」と思うので次はどんな茶漉しにしようかと、チャイの本を書かれた達人に寄れば、素材はステンレスタイプのものが一番だそうで、メッシュは粗いものだと細かい茶葉はすり抜けるし、目が細かいと茶葉やスパイスが詰まってしまうので注意が必要らしいです。

さて、どんなものにしようかと、最近やはり便利だなと思ったのはインスタグラムのハッシュタグ機能で#茶漉し で調べてみました。それにしてもこんなに美しい茶漉しが世の中にたくさんあるとは知らなかった。
中でもSteve Harrisonの茶漉しの網の部分を作られていた方が亡くなられて、この世にあるもののみと言われる茶漉しがとても美しかったです。

僕気が付いたんですけど
何で「漉す」という字が「氵(さんずい)」に「鹿」なんだろう

水に入った鹿から水が連なって垂れるところかららしいです。


鹿の出番がこんなところに。




2017年7月9日日曜日

まな板の上で起きること

見ている限り非常に奥が深いんだろうなと思うのですが、僕、珈琲が飲めないもんで、最近近所の本屋でフッと目に入ったチャイの本を買って、毎日朝に一杯か二杯のチャイを淹れている時間が非常に幸せで

今日は生姜が家にあったのでジンジャーチャイを

とあたかも毎日何かしらやっているデキル女子風に言ってみるが、僕の場合は一回買った生姜がなかなか使い切らないので、なくなるまでジンジャーチャイ

一昨日も昨日も明日も明後日もジンジャーチャイ

でも毎日生姜の量と三温糖の量を変えていると、どのくらいで口の中にハーモニーができるのだろうと実験中です。

最近口の中のハーモニーについて考えることがあって、一回イギリス生活で身体を壊して、その時に衣食住の衣の前に食を整えようと、とにかく外国にいるとその反発から「和食や」と毎日出汁をひたすらにとりつづける日々が続いて、日本に帰って来たことを誰にも言わず、ある日友人のフォトグラファーさんから
「最近どうしてるの?」と連絡があって

僕は
「毎日出汁をとり続けています」



僕この前自分で韓国祭りと題してナムルにチャプチェにスンドゥブにチヂミにと作ったのですが、チャプチェしか美味しくなくて。

打率2割5分

口に入れた時に何かが足りないし、何かが主張している。
極めて遺憾

全ての素材につけた味付けが隣の全てを思いやってるようなそして全体の優しいハーモニーはどうやったら生まれるのだろうと、日本のジュリアチャイルドを見つけて、そこから自分なりのハーモニーを研究するのだ。楽器何も出来ないから御料理で素敵な演奏をするのだ。

社長、誕生日に頂いた立派なまな板の出番が遂にやってきました




2017年7月7日金曜日

デンちゃん

ストックホルムで撮影したH&Mの
この撮影のとき空港とホテルとスタジオの行き来のみで、本当にやりたかったことは電車に乗ることだった。撮影もあるし帰って来れなくなったらやだなと思い、ホテルの周りをウロウロして終わってしまった。ホテルのすぐ近くにあったマリメッコのお店に行って、北欧で見るマリメッコは更に可愛いんだなと思いつつも、そこでは買わず日本で御盆とミトンを買うという。

そしてあのとき自分にもう少し知的好奇心が爆発していれば色んなところに行きたかったよ。

「家で音楽何聞くんですか」とよく聞かれるんですけど
「無音」

話終わっちゃうから。皆の空気一拍空いちゃうから。無音の音楽奏でちゃうから。
でもピアノの曲とか好きだけど聞いてないし、周りにジャズに興味の在る人が多いから確かに聞く機会は多いけれど、友人ジュリアの音楽はよく聞きに行くね。今度7月15日にもあるので是非。

この口調どこかの本で見た対談。

何が言いたいって、あのとき僕に知的好奇心がもっとあれば
と思わないように、これからは生活をするのだ。そしてストックホルムにまた行くことがあったら、北欧一のジャズクラブと言われているfaschingに行ってみたいです。


スウェーデンのアーティスト Hirdさんのアルバムmoving on より
I love you my hope

全然関係ないけど高校生の時に通っていた塾にスウェーデンに留学していた友人が居て、彼女のあだ名はデンちゃんだったな。デンちゃん元気かな

2017年7月3日月曜日

さよならポップコーン

稀に見る天然記念物的存在の女性にお会いして

大きなポップコーンを買って、4人で映画を見ていたところ
見終わってからなぜかその女性、はぐれてしまってグループラインに「皆どこ?」と尋ねれば、その一人「ポップコーン売ってるところ」

なるほど

その女性、皆が今現在ポップコーンを売りさばいているところだと思い、奴らならやりかねないと、皆と合流する際「ポップコーン売れた?」

.....


そして関西人の私に一括り、関西の人こういう感じだよね?と

関西人でもあんまりおらんやろと心の中で思い、恐らく

「皆どこ?」
「ポップコーン売ってるところ」
「何ぼで?」

までいくと多分

2017年7月2日日曜日

湧き水

先日、伎芸天像との衝撃的な出会いを果たし、その心そのまま奈良町を散策していたら、仏像を彫っている方がいらっしゃって、彫っている姿を動画に撮らせて頂きました。
前年まで大学の方で心理学を教えていらっしゃったそうで



「どうして仏像を彫るというところに行き着いたのですか?」と質問した所、心理学を教えるに当たり、同時に哲学の研究で何度もインドの大学を訪れたというお話をしてくださいました。


東寺の帝釈天像もインド象に乗っているし、インドか〜。色んな人から最近インドのお話を聞くことが多くて今まであまりインドに興味を持ったことが無かったけど、物凄く興味が湧きました。去年くらいにインド舞踊を観に行く機会があって、今まであまり見たことの無い舞踊だったけど足の裏の表現が素晴らしすぎて、あぁこの足で大地を踏みしめたからこの踊りの力があるのかなと思いました。


ミャンマーにも行きたいし、ネパールにもチベットにも行きたいし、今は専らアジアに興味が湧き水

帝釈天像と伎芸天像



オールスター勢揃いの東寺の帝釈天がやはり男前だなと思い、初めて見たのは上野の美術館での展示だったのですが、象に静かに乗っている様が美しく、でもそのとき左足の親指がピンッと上に反っていて、象に乗るのに、親指でバランスをとっているのかなと思っていたのですが、色々仏像を見ているうちに立っている仏像ですら足の親指が反り返っているなと「仏像 足 指」で調べてみたところ

静から動へ移る瞬間や力が込められている様、動かない仏様に動きを表現するために親指が選ばれたようです。
こちらに詳しく書いていらっしゃる方がいらっしゃいました。



先日大和西大寺にある秋篠寺を訪れた際に結構私の中でも魅了された姿勢でいらっしゃった仏像があって、その名も伎芸天とおっしゃるる



その立ち姿に生まれる連続した数秒の空間が本当にすさまじい呼吸が見える感じでした。なんて表現して良いか分からないのですが、色々伎芸天像の写真を探して見ても、実物に勝るものはなくて、とっても素晴らしかった。

国の唯一の伎芸天像だそうです。

東京に来たての頃に、近所に本に埋もれた古本屋のおじさんが居て、そのおじさんにモデルなら仏像を見た方がいいと言われてから結構仏像を見るようになって、ショーは確かに360度格好良くあるべきで、写真も一瞬のシャッターなのですがどことなくその時の呼吸や空間や風が写っていて、そんな写真はなかなかなかなか産み出せない産物でもあるのですが、でもそれが生まれる時と生まれない時、なんなのか、いつも思っていて、仏像様はとまっているけれど、実物がうみだしているその空間と、仏像様を写真にとったとき写るものと写らないものもあるし、素晴らしいものはやはり実物が本当に最高。うつし出せない空間がなぜかある。でも写せる空間もある。凄く不思議だといつも自分の写真を色んな撮影で見比べてても思います。その逆もあることもあります。色々深いけれど、なんか素晴らしいよ。