2019年6月27日木曜日

葉もれ日のチャイ

今日は何かと集中できないでいる。
暑いからかな。
最近の日課は朝起きて好きなお茶か、理想はハーブティーだが、あまりまだ分からない。
僕はチャイを教えてくれる師匠がいるのでだいたいはチャイを飲む。
師匠に出会って、チャイとはこういうものだったんだと知ってから、なかなか美味しいチャイに出会わない。

ある日、flake jewelryの吉岡さん、細山さんのアトリエに遊びに行った時、「この前新しいカフェに行った」と連れて行ってもらった。


私が前にチャイの話を熱弁していたのを細山さんが覚えててくれて、
「ここチャイある」と3人でチャイを頼んだらば、美味しかった。
本当にしっかり作られているのが分かって、(すみませんこんな風な言い方をしてしまって)
牛乳臭さもなく、茶葉の開きというか、ムクーーっと非常に美しく感じた。
それに感動して、ついつい奥さんにその感動を伝えてしまった。

それもこれも多分知らず知らずのうちに師匠のチャイの教え込みからか、なんとなくいつの間にかチャイを飲んだときの風味や味で頭のなかに絵が浮かぶようになった。
一週間経っても二週間経っても葉もれ日のチャイ、また飲みたいってずっと思っている。



2019年6月22日土曜日

子供の頃の記憶

今週一週間ほとんど東京に居なかった。
東京を離れて大自然の中にいたのに、撮影となるとどこにいるのか分からなくなる。自然の中にいることを忘れて、それよりもその服を着てる人が感じてることだから、自分の奥底の感覚は隠れているのかしら。
撮影が終わり、服を脱いだとたんに、そこのにおいが一気にやってくる。私は随分遠くに来ていたんだなと。

寝てるのか寝てないのかロケバス移動の日々を過ごし、漸く東京の家に帰って来た。しばらく落ち着いていなかったせいか帰りたくない気分になって、あっちへウロウロこっちへウロウロ寄り道をしようとするんだけど全然行きたいところが浮かばず、思い出した。

ずっと気になっていたところへ行ってみた。
隅田川沿いにあるten
前も行こうと思ったんだけど、なんか途中で足が向かなくなってしまって、今日やっといけた。
中の空間だけ全然違う空気が流れているようで、多分疲れていたのか吸い寄せられるようにお香を手に取った。

店主の方がたくさん説明をしてくれて焚いてくれた。
10_tokyoさんのインスタグラムからお借りしています。
Tokyo Kodoさんの朝露という香

朝露という名前も非常に気に入って、奈良のおばあちゃんちに居たときの小さい頃の記憶が甦ってとても緑が綺麗で懐かしかった。




2019年6月16日日曜日

蜘蛛の巣の涙

KINFOLKをたくさんの方々が手にとって下さって、私の方にもメッセージを頂いたり、ありがとうございます。

こんなことがあって、人生って不思議だなと空をポカンと眺めることがあるのですが、
私は20代の時漠然と、モデル=海外でコレクションを歩くということだと思っていました。
奈良で22歳まで育ち、奈良でモデルと言ったらファッションのテレビで、長身の方々が素敵な衣裳を纏って腰や肩をグネグネガンガン揺らしながら出て来ては静かにこちらに歩いてくるという印象がありました。
これがモデルってやつかと幼いながらに思った私自身は目立つことはそんなに得意ではなく、一つのことを黙々と一日でも二日でもひとりでやるようなやつでした。

そんなところから何年も先にひょんなことからモデルになるわけですが、
モデルという、私の頭の中にはそのテレビで観た映像がずっと残っていて、東京に来てなかなか普通に過ごしていてはそんなチャンスなんて訪れることもなく、現実と自分の意識とかけ離れていました。
その流れを断ち切るために海外に行くのだという強い意志で動き始めてから、回りの人には無理だと言われても、心の中では信じてやまずに海外に行くことに挑戦しました。

24歳だったかと思います。全然うまくいかず、パリでも事務所の門前払いに何度あったか分かりません。
とぼとぼとパリの街を歩き、自分はもう、コレクションを歩くようなモデルにはなれないんだと思って、日本に帰り、また日々を過ごしていました。
前の自分とは変えたくて色んなことにも挑戦しましたが、心にずっと残っていたのは小さな頃からの夢だったコレクションでした。

日本でも仕事もなく、ある人の死が私に大きなショックを与えてもう一度海外に挑戦することにしました。その時26歳でした。
モデルとしてはかなり年齢としては遅いですが、きっとこれから先もこの気持ちをぬぐいされない気がして、自分で納得をするために向かった、今度は国を変えてイギリスに行きました。

そしてイギリスでも大手のselect model managementというところと契約を結び、
本当に夢かと思いました。
しかし入れても、ここからが本当に苦しかった。
私の多分性格上の問題もあって、本当に今の自分からいうと、あの時こういう考え方を持っていればとか、本当肩をチョンチョンしてあげたいくらいです。

20代後半はイギリスと日本を行き来して、イギリスでは本当に精神がギリギリのところで過ごしていました。
そんな自分の写真を今でも自分のモデル人生で最も大切な写真だと思っています。

あの写真は今じゃ出せない、
あのときのイギリスの写真は恐らく世界でも注目されていたフォトグラファーが多かったと思います。HarleyやLena(今でも素晴らしいです)
あの時に撮った雑誌の中のヴィトンのクルーズコレクションの写真。
あのときがもうまさに自分の精神がギリギリのところに来ていて、その3日後かに日本に帰る時の写真でした。

(事務所のホームページより
Photography by Lena.C.Emery)

今でもこの写真を見るとあのときの胸にザンっと傷をおったような気持ち(撮影ではなく日常)を思い出せるほど爆発的なエネルギーを持っています。

(事務所のホームページより
Photography by Lena.C.Emery)

そして何年か経った今、KINFOLKの撮影の時にアートディレクターのKevinが「Lenaとの写真を見てから、ずっといつかHiromiと仕事がしたいと思っていた」と伝えてもらって、もう本当何年も前の写真よあの写真。
だけど誰かの心にずっと残っているものをあの時に撮影できたんだって思うと、本当精神はギリギリだったけれどあの頃の自分によく耐えてくれたと言ってやりたい。
本当にありがとうって言ってあげたい。こんな人生が待ってるなんて。

(KINFOLKの中のページ)

最近、色んなことを思うの。あーでもないこうでもないって。自分を試すことが増えた。
20代は頑固にこうだって思ってた自分があったし、だけど今はそうじゃない。
何が今現場で必要かということも、チームを信頼して任せるところを任せて、出るとこは出て、
もっと楽しんでやって良いって。
ちょっとこういうことを言いたかった訳じゃないんだけど頭にフワッと出たことが新しくてあとに続く言葉が出なかったうちにどこかへ飛んでっちゃった。本当言葉は刹那的だわ。

お洗濯ものもできた音が鳴ったし多分集中力も切れてきたのでこの辺で今日は思出話になっちゃって申し訳ないけど、すみません。思い出せて良かった。

2019年6月12日水曜日

とりとめもない話をします。
好きな食べ物の1つにハヤシライスがあります。
この前友人と念願の五反田にあるグリルエフのハヤシライスを食べました。1時50分頃に訪れたもので、お腹も空きに空き
ハヤシライスが出るやいなや直ぐ様口に運ぶ。
なので写真はないが、
今の時代インスタバエという時代のハエがあちらこちらで発生しておりますが、少々そういう感じからも少なからず遠かったグリルエフさんのハヤシライスは心から舌に染みた。

14時のラストオーダーも間近、大好きなカニクリームコロッケも頼み、足早に過ぎ去ってしまったおランチだったが、最近の一番美味しかったものである。