軟水の奇跡

無事日本に着きました。

途中乗り継いだローマの空港で何やら近くの竹林のボヤで滑走路が火事になっていました。飛行機のキャンセルや遅延はありましたが怪我人はいらっしゃらず、上空からの小型飛行機やヘリコプターの素晴らしい消火活動を間近で見ました。

帰って早々キャスティングに行き、全然時差に耐性があるじゃないかとワクテカ道を歩いて帰って来たのですが、家に着いたとたんパタっと記憶薄く眠ってしまいました。

そしてこんな時間に起きている有様です。

しばらく時差ぼけとの戦いは続きそうですが苦手だった飛行機にも随分慣れてきました。

帰ってくるといつも電車の空気を感じるのが好きで、何だか日本の皆さんが元気そうでとても良かったです。やっぱり日本語は優しい音ですね。

イギリスに居るとイギリスで見るジブリが凄く好きで、魔女の宅急便ともののけ姫と千と千尋とハウルを見ました。魔女の宅急便は小さい頃から何度も見ているのにイギリスで見ると最初から最後まで涙がじんわりとして、こんな素晴らしい作品達が日本にあるということが本当に誇りだと思い、

日本に帰ると前回は細田監督作品のおおかみこどもの雨と雪を見て日本の美しい風景や優しさに感動し、細田監督の新しい作品が今映画館でやっているのでそれは観に行こうと思います。本を読むのが苦手なのですがこのときばかりは日本語を非常に体が欲したり喋りたがったりするので、今よく喋る人になっていて、多分今色んなことをずっと喋っていられそうなのでこの辺で大人しく本を読みながら眠くなるのを待とうと思います。

プリンの日

今ヒースローターミナルです。

ここ数日凄く寒くていつ本格的な夏はやってくるのですか？と問うたらイギリスの夏は終わったそうです。

去年もそうだったのですが、イギリスでは夏でも汗を全然かかなくて、日本に帰ったら汗が出ることが有り難く感じて、一年の色んな物を一気にこの季節に出しているような気分です。

花火もお祭りも楽しみです。日本の四季は流れるように美しいです。

さて今回のイギリス滞在で一番の楽しんだことは食でした。

このブログに恐らく一度も食レポというような記事を書いたことが無かったと思うのですが、まぁ食事のご飯を写真に収めるのがとんでもなく下手で、興味がないわけではないのですがなかなか食記事は書けず。やってみようと思います今度。

イギリスでこれだったらあそこ。というように少しは自分の中のレパートリーが増えました。

でも一番衝撃だったのはpuddingという文字を見て完全にあのプルプルしたものがやってくると思っていたら夕方の黒糖蒸しパンみたいなものが出てきました。

pudddingヒロミと呼ばれていたほどプリン好きだった話を友人に話すと

昔小学５年生という本にプリンの作り方が載っていてその友人はそれを見てプリンの日を１ヶ月にいっぱい作って、プリンの日にはプリンを作るということをやっていたそうです。

プリンの情熱が違ったわ。

アナウンスが始まったのでそろそろ乗り込みます。また日本で。

無事に着いてくれ我が荷物

photo by Piczo

Manifesto magazine

バンズの行方

先週末は大家さんがバーベキューを開催してくれました。

張り切ってたくさんの食材を買って、買ったはずのバンズがないない言うて

大家さん、尻に敷いてますやん。

腰痛いからクッション持って来て、更にバンズまで敷いてますやん。

眼鏡ナイナイ言うて頭にかけてたり、茶瓶ないない言うて目の前にある現象は見たことあるけどバンズないない言うて尻に敷いてるのは初めて見たわ。

フッワフワのバンズがパンケーキみたいになりました。

ロンドンの動物たち

リスがその辺りをトコトコしていることに感動し

その感動をブッカーに伝えようとリスの単語が分からず早押しジェスチャークイズみたいになって　

squirrelというのか。私のホームタウンには鹿がいっぱい歩いてるよとニコニコしながら言ったら全員こちらを見てその方が驚愕だろとイギリス人の突っ込みを 見た。

忙しいのにどうもありがとう。

wearing on Stella McCartney

そして船に乗る

突如なっちゃんがミラノからやって来た。

なっちゃんは１年に一回必ず会うのだけどいつも並行して同じ気持ちを話し合える不思議な仲で、今回も将来の夢について話をした。ロンドンに居ると凄く頭がクリアになって色んなことが頭に浮かぶわ。こう色々凄いなと思って来たけどこの国の素晴らしさや、やはりファッションの面で感じられることがたくさんあって、この国に来て色々な物を見れて本当に良かった。英語もっともっと話せるようになったらきっともっと楽しいはずだから勉強するだ。将来のためにも。

なっちゃんのお陰で今日という日がまた凄く素敵な一日になった。

ありがたやありがたや。

指先

イギリスに来て撮影やショーで驚いたことの一つはネイリストさんがいることでした。

ネイルを塗りにいらっしゃってものの数分でこれどうやってこんな質感になるのというほどネイリストさんの技は素晴らしいものです。

イギリスに発つ前に何度か撮影でご一緒したjunko shimboriさんことじゅんピー（勝手に呼び始めた）が Fashion headlineというwebサイトで夏のネイル提案をしています。

撮影の時に随分色んなことをお話しして、じゅんピーが居るのと居ないのとではまた心の在り方も違って、私一度だけ友達がネイリストさんになる時の試験に着いて行ったことがあるのですが赤色のネイルを塗るのね。それからこういうお仕事があるのかと知って、専ら今では撮影の時に凄く素敵にして貰って、確かに小さい頃に感動したことは爪を近所のお姉ちゃんに綺麗にして貰ったことだわ。

じゅんぴーも始めた理由は親戚の美子ちゃんに塗ってもらった時の感動をずっと今も。

その感動が気付けば仕事になっていたそうです。

色んなものを生み出す指先からより素晴らしいもの、美しいものが創り出されますようにという願いを込めて

maniqurist Junko Simbori

shooting with
ph:Itsumi Kamiya(TRIVAL)
stylist:Ko-ta Shouji
hair:HORI(s-14)
make up:MARI(s-14)
manicure:Junko Shimbori

尼崎のあずさ二号

イギリスに着いて早々は日曜日にしか開催されていないColumbia RoadのFlower Marketに行きました。以前滞在していたeditorのケイトのお家が毎週日曜になると家中素敵なお花でいっぱいになっていたのでこのマーケットのことを教えてくれて、お花を買う習慣がとても素敵だなと、売っている方がまた薔薇のような店主。左奥

そしてそのままBrick Laneへ行き、とても有名なベーグル屋さんで遂にベーグルを一つ買いました。いつも行っても店を通り過ぎるまで見続けては入らないというのを繰り返して居たのですが、郵便局や銀行や携帯ショップでミッションを一つずつクリアして今は無敵。と思って行列とパワフルなベーグルお母様方に負けじと着いてゆく。
ベーグルを天に翳したい気持ちと共に食べました。


土曜日は日本で同じ事務所のTaiki君のお誘いでブロッコリーマーケットに行きました。

色んなマーケットの名前が或る中でこの名前が一番気に入りました。


和牛を使ったハンバーガー屋さんにて


ハンバーガーもファッションの一つかなと思わせる程のお洒落な、兵庫県は尼崎出身の女の子に会って、２年間のワーキングホリデーを経て来週帰るという、何だかここで会ったのも何かのアレということでブロッコリーから近い彼女のお家に遊びに行きました。

ロンドンで関西弁を聞けるとは思いもせず、東京に居る時は関西人であることを疑いもされない標準語で喋っているのですが、イギリスに来て日常の言葉が変わると英語と関西弁を交えた言葉を使っている自分に気付き、やはり起源はめっちゃ関西人である。というか関西弁で喋るスピードと英語で喋るスピードが似てるんや。

尼崎の彼女はこの二年間の大変な出来事やたくさんのことを話してくれて、来たところの私と帰る目前の彼女との出会いを勝手に二人で素晴らしい物とし、彼女のお陰で今日という日がまたハッピーな出来事その１に加算されました。

何か毎日少しの嬉しいことを感じてそれが今はとても幸せなことになっています。
天気も良いし尼崎のあずさ二号と勝手に名付けて、本当にありがとう。また日本で会おな。

ブロッコリーにて

TATE

土曜日がやってきました。平日は朝から晩まで営業に走り回っているのですが雨の多いロンドンで未だ雨を見ず。素敵な毎日です。

この前最後のキャスティングがsouthwarkという駅で終わったので近くにあるTATE modernという美術館に行ってきました。ここでショーが行われることもあって一番好きな美術館です。

昨日撮影したフォトグラファーさんがsouth kenshingtonにあるV&A美術館のマックイーン展が良いから行っておいでと教えてくれたので来週そこに行くだ。

とりあえず今日は土曜を楽しむ。

岡田君

昨日はとても楽しい夜でした。

ヘアの日本ではjuiceに所属しているケイさんのアシスタントをロンドンで２年間努めた岡田君の岡田君による岡田君を送る会に参加してきました。

London Fieldsにある大きな公園に隣接した開放的なお店でした。

彼とはロンドンでの一番最初の雑誌の撮影で会って、私はそのとき英語も話せず全員英語のシューティング大丈夫かいなと不安を抱きながら現場に向かい、一番最初に会ったのが岡田君でした。でもだいたい探ることから始めるのでアジア人の枠組みからどこの国の方かと最初は英語なのですがジャパンで合致して、そこから何度か撮影で一緒になりました。

ロンドンに帰って来てすぐに岡田君から岡田君を送る会の詳細が来たので是非会いたいと相も変わらず本当に皆に愛されて人柄の良い野郎です。

御師匠のケイさんにも会えて最初の撮影の時に自分がロンドンに来た経緯を話したようで、そのことを覚えていてくれてケイさんのロンドンに来た経緯も教えてくれました。

私の場合は二年前の今頃初めて来たロンドンで初日から人生と道に迷っていたところたまたま外でタバコを吸っていた今のエージェントのヘッドブッカーに拾って貰ったという思い返してもあの時間にあそこで出会うというのは色んな時間調節があって本当に奇跡のような出来事でした。

ケイさんはブックだけを持ってロンドンを訪れてold streetのバーでそれらしい人を見つけてはブックを見てもらうという毎日一人の人が繋がってまた一人また一人とケイさんの時代はインターネットもなくて、寝泊まりするところも無かったと言っていたのでもっともっと色んなことが大変で、最初のロンドンは全然楽しく なかったけれど今が楽しいしロンドンが自分らしく居られる場所と、写真を撮りたくなる程素敵な表情でお話して下さり、この話を聞けただけでも今ここに居て良かったと思えました。

毎日何か一つ素敵なことや素敵な話が聞けて私も漸くロンドンが楽しいと思えるようになってきました。

岡田君のこと日本で会ったらどうぞよろしく御願いします。

田園都市線サラダ

昨日とても帰りが遅くなってしまい

大家さんがサラダを作ったから明日の朝に食べてねと言ってくれて

朝からそれをモリモリ食べて居たらとても久しぶりな人から連絡がありました。

『今田園都市線に乗ってない？』と。

絶賛ロンドンで大家さんの絶品サラダ中である旨を伝え、本当に４年ぶりかくらいだったのでなぜロンドンに居るのかという話を交えながら最後の最後には

朝を迎えてサラダをモリモリ食べている自分がここに居て、でも地球のどこかで私のことを思い出してくれた誰かが居て、こんなに有り難いことはないと思い、 日本に居るととても現実的な思考になるのですがここに居ると普通のことが普通じゃなくて、そうなるととてもシンプルな自分に戻るのです。そうすると何が沸き起こるかって感謝なのです。

色々な変更事項がたくさんあってまたここに舞い戻って来たのですが、あれ何で私ロンドンにいるんだって思うと、そればっかりは過ごしてみないと分からず、でももしかしたら今こうやって少しのことを有り難いと思える心が返ってきて、きっと東京に居ると思考が忙しくなって一番大切なことを忘れていたから、ここに戻って思い出しなさいということだったかもしれません。

『今田園都市線に乗ってない？』というメッセージがどれだけ今日始まる一日をハッピーにしてくれるもので尚７月の一番始めにこんな素敵な気持ちになれたならこの月がとても素晴らしい月になると思えました。田園都市線で私に似た方にも大家さんの絶品サラダにもとても感謝しました。ありがとう。

There was a very wonderful affair this morning. Happy July comes.