2014年9月17日水曜日

紡ぐ



ロンドンのファッションウィークが無事に終わりました。
私、本当に来て良かった。夏に3日間だけ奈良に帰った時に夜中に祖母が昔話をしてくれたのですが、86年生きてきてその分の毎日があるのに覚えていることは特別なことしか覚えていないって、私もここで経験したことを孫に話してあげられるくらい私の人生で忘れられない経験をさせて貰ったと思っています。

奈良から東京へ、東京に来た時に未来にでも来たのかと思うくらいのカルチャーショックと、いつの間にかまた世界が広がってロンドンへ、色んな意味で小学校や中学校や高校や大学や自分の中での社会や世界の広がりにたくさんの可能性や方向性を見て、選択して決断して、そんなことの繰り返しだったと思うけど、辿り着いた今のお陰で全て起きてきたことが今の自分にとって素晴らしかったんだとそう思います。

撮影でずっと長かった髪を切って、もう自分の顔を髪で隠すことも無くなって、モデルという仕事はどれだけ自分に自信を持たせてくれたか分かりません。色んな女性にしてくれて、時には人じゃないような感じも、出会ったデザイナーさんのことも一生忘れないし、服を着ることの難しさと、ドレスと心から対話する喜びや、そしてデザイナーさん達から頂いた言葉は一生一生忘れないです。チームで撮影したことも一緒にいる時間の中での一瞬を切り取っている一枚だけれど時間と空間がちゃんとあって、写真を見れば全部その時の雰囲気や目に映っていたことがいつでも思い出せるし、本当に最高でした。

こんな世界があることと、それを見せて貰えたことに感謝です。