昨日急に思い立って熊谷守一さんの絵を観に行きました。
大変失礼ながら熊谷さんのことを存じ上げていなかったのですが、この一枚の絵を見てからずっと気になっていました。
「熊谷守一 生きるよろこび」
観て行くうちにどんどん湧き出る心の中のどこか、優しい気持ちが反応して泣けてきそうになりました。「私、生きるよろこびってこういうことだと思う」って思いました。
植物や動物の絵、熊谷さんの心でそれらを見ている、それだけじゃなくて、女性を美しく描いているその心も感じられて
5月に「モリのいる場所」という熊谷さんの晩年の夏の一日を描いた、映画が公開されるそうです。その公開にあたってミセス4月号に写真家の藤森武さんの熊谷さんとのお付き合いの中で感じられたお言葉があって、
「大自然に対する敬意」という言葉が使われているのですが、頭が下がる思いでした。
昨日は自分が生まれ育った奈良の小学校までの通学路を思い出しながら、この季節のにおいと風を長いこと感じていました。