いつも仕事の時につけた色がそのままの日もあれば、仕事の気分から逃れるために何も色が乗っていない日が多い。が、自ら色を乗せた。
私、長らく忘れていた。自分へのご褒美という言葉をいつも何やろと思っていたけど、自分の意志でささやかなお洒落をすることが自分へのご褒美であったのかも知れない。お仕事でお洒落をさせて貰っていたから自分の好きな色を爪に乗せること、自分の好きであろう服を着ること、お洒落を忘れていたんだわ。
長らく制服と体操着で育って、そのままモデルになって、自分で好きな服って何かいつも分からなかった。
探しに行ってみた。10時半過ぎに家を出て原宿にあるとんでもなく美味しいベーグルを買ってから夜の21時まで原宿、表参道、渋谷、銀座、日本橋、歩いてたくさんお洋服を見てみた。所謂ウインドーショッピングたるものをこんなに時間をかけてやってみた。
結局ベーグルを買う時以外、お財布を出した記憶がないけど、異様に楽しかった自分が居て、家に帰って断捨離を始めた。