昨日は事務所の社長が観に来てくれました。

終わった後落ち着いて話すことは出来ませんでしたが、顔を見たら何だか伝わってくるものがあって、東京に来てから社長の元でもう８年もお世話になっていつも何かに悩んだ時その一言が私には人生を大きくさせてくれるものでした。

その時私は何かに煮詰まっていて、事務所の椅子に静かに座っていたら「こういうのあるけど」と一枚の紙を渡してくれました。

それが今回の舞台のオーディションの案内でした。

「やりたかったら自分で履歴書送りな」

私には何だかそのとき後が無いような気がして、すぐコンビニで履歴書を買って、カフェで書いて、渋谷の郵便局に提出をしました。その日は雨でした。

１回、２回、３回とワークショップオーディションという名のオーディションがあって、最初は役者さんが普段どんなことをやっているのだろうという興味、２回目になって初めてこれはオーディションだと認識して、３回目でここまで来たらという少しの欲が芽生えました。

オーディションが決まったという連絡が来た時に一番最初に電話をしたのが社長でした。とてもとても喜んでくれているのが声色で分かって、そして１ヶ月間音沙汰もなく稽古に励んでの昨日だったので、本当に驚いて、そして何だかよくよく顔を見ることが出来ませんでした。

普段の私を知ってくれている人がいることが私にはとても有り難いことで、本当にやって来て良かったって、いつも何かある度に思います。あと２日です。まだまだ失敗もするけれど、また改めて一生懸命一生懸命頑張ります。