無事に千秋楽を迎えることが出来ました。本当にたくさんの方にお世話になって、今朝目が覚めて昨日までのことが泡の様に夢から目が覚めてしまったようでした。
もうダンスも台詞もしなくて良いんだって、いつもならベッドから飛び起きていたのに、しばらくベッドの上に座っていました。
この一ヶ月、単位の塊は一ヶ月だったかなという感じで大きな塊がやってきました。初めてのダンスに、役者さん達の熱をずっと感じて、何も分からず顔合わせをした時から比べると、本当にこんな風に舞台が構成されていて、そうだったんだそうだったんだって、最後の公演が終わるまで知って行くことがたくさんありました。
御客様が教えて下さることがまたたくさんあって、見終わった後の会場の空気は何とも言えないです。御客様が居て初めてこの空間が出来上がる。本当にナマモノの素晴らしさと恐ろしさも知りました。でもそれを引っ括めて楽しめるようになって、オーディションからの目標であった「楽しみたい」を実現することが出来ました。
きっと観に来た方々は驚いたこともあったかも知れませんが、このタイミングで色んな感情を表に出せるようになって、私にはこれから人生がもっともっと格段に楽しくなっていくんじゃないかと確信が持てました。
初めに住んだ土地の酒屋さんのご夫婦、古本屋のおじちゃん、
いつもお腹がすいていた私を助けてくれました。皆観に来てくれました。
身体をつくるためにジムに通って、そこで出会ったコアトレーニングの素晴らしい先生、そのジムで一緒に鍛えていた奥様方、皆観に来てくれました。
私には恩返しをしないといけない人がたくさんいます。
社長もマネージャーも、親も、私の見たこと無い表情に驚き、喜んでくれました。そのことで私は凄く自信が持てました。泣いても笑っても怒っても良いんだと。
この一ヶ月があって本当に良かった。一生懸命出来ることがあって本当に良かった。羽原さんには感謝してもしきれないです。素晴らしい共演者の方々からたっくさん学ばせて頂きました。「人間悔しいと思った時に成長するんや」電車の中で及川さんに言って貰ったこと一生忘れないです。全部宝物だー!
2016年夏は一生忘れない。ありがとうございました。
私の成長を10年見守ってくれているこの人も観に来てくれました。
いつも私の挑戦を見届けてくれてありがとう。
つかこうへい七回忌特別公演『ストリッパー物語』
作 つかこうへい
脚色・演出 羽原大介
赤坂レッドシアターにて