最近急に自分の見るものや感じるものが変わったような気がして、少し大人になったのだろうかと思っている。「自然のもの」という題材があったとしたら、まずお花だったりお野菜だったり、木だったり植物だったり、皆とても美しく力を与えてくれる存在である。
最近Van Cleef & Arpelsのお仕事があった。かねてからお世話になっており、一番最初は京都の大覚寺で行われたショーだった。衣装にはGaspard Yurkievichさんが入っていて、彼らとの出会いもそれが初めてだった。こんなに素晴らしいショーがこの世にあるのかと驚いたのも事実、そしてこんなに大きな素敵なジュエリーがこの世に存在することを知ったのも初めてだった。そして何度か回を重ねて、普段からすると2日間の長い時間ではあったのだが、全然疲れなかったのと、逆に綺麗な力が擦り込まれたかのように自分自身が輝いているような気がした。
ジュエリーの説明を聞きながら、見ているジュエリーがあまりに大きく美しいものだったので、それが自然のものであるということに今まで脳が反応していなかった。ジュエリーは自然のものだ。だからかと。初めて思った。
色々と見ているうちに、トルコ石の小さめのピアスがとても気になった。ディスプレイの仕方も、シルバー色とダイヤモンドの組み合わせの輝きの中に一番端っこに小さくトルコ石色(?)のピアスがいた。何だかクラスに一人いる感じの(スイミーみたいな存在を想像して頂ければと思います)、彼女が非常に気になって、気になって。
ずっとピアスを開けて来なかったけれど、Van Cleef & Arpelsのお仕事に出会って、何年か前に初めて開けたのだ。そして自分がこれはと思える年齢や感性に近付いた時、何かをやり遂げた時に一つ自分にプレゼントしようと思っていた。私これにする。だから何か「やり遂げた」と自分に思えるようにやる。