2013年12月31日火曜日

2013年合掌

毎年この時期になると
あぁ今年が今までで一番良かったなぁと思うのです。
 
今年は1月の最初からエンジンがフル回転だったので、風邪をひくことも無く数年ぶりにやり抜いた気がしました。
 
そのお陰で12月の前半に1年の疲れが一気に肩に来て、2週間ほどずっと肩が痒いと思っていました。
 
12月の後半にあった撮影では嵐の後と前の温かい静かなほんの少しの瞬間を味わったような、久々に木に寄り掛かって流れる雲をゆっくりと眺める我を感じることができました。

 
色んな事がありましたわこの一年
 
 
同じ空間で同じ時間を共にすることや、その場所に行けるということ
いつもぼそぼそ言っていますが、今のこの自分があるのはそういった時間を共有して下さった方々のお陰さまです。
 
戦場までのしばしの安息と 合掌。
 
2013年の杯 奈良まで 合唱。

 
あ~お~によ~し な~ら~の~
か~す~がや~ま ま~ぢ~かく~
 


ありがとう2013!!


2013年12月30日月曜日


 人生 たまには堂々と立ち向かっても良いようです。


                       
無敵サングラス

                  ありがとう KBF2014ss





こちらは前シーズン2013AW のmaking 映像だそうです。
舞台裏は見ているだけで緊張カムバックですわ。





2013年12月29日日曜日

恩人

 
 
2013年 某日  成田空港北ウィングで事件が起きた。
 
乗るはずのCDG行きの飛行機が欠航になったと。 フライトは翌朝
 
 
私はモゴモゴモゴモゴ チェックインカウンターに向かった
翌朝のフライトだとどうしても困るのだと
 
胸に研修生とバッチを付けたお姉さんもカウンターの向うでモゴモゴ困っていた。
 
私はモゴモゴモゴモゴ
 
 
お姉さんの口から 「ルフトハンザさんに確認してみます」 と。
 
 
ルフトハンザさん   ルフトハンザさん
 
白い円柱形の、コックさんより少し低めの帽子を被り、白い長ランに小麦色の肌
マリオブラザーズのように綺麗に揃った口髭を生やし
 
 
そして静かにこちらに右手を挙げた。その手と手の間はビッチリと閉まっている。
手と手の間の少しの隙間から夥しい光が全体に広がり、その全貌が明らかになった。
 
 
この非常事態に対応して下さるルフトハンザさんとやらは一体何者であろうか。
 
 
お姉さんの「南ウィングに行って下さい」 という言葉に胸を高鳴らせながら
 
 
私は南ウィングからドイツに飛んだ。
 
 
 
 
 
 


2013年12月28日土曜日

武士のツンデレ

 
 
ちょっと確かめたいことがあって先日、小谷城から彦根城へ行きました。
 
一通り終わって、資料館の中に彦根城のキャラクターがやってくるという情報を大々的に小耳に挟んだので、資料館の前で立っていたら

一人のお年を重ねられた奥様が近付いて来られて
 
 
あなた.... 
 
「はい!!?」
 
 
武士? (しっとりとした声)         

               
人生の見知らぬ大先輩から初めてそのような質問を受け、ただただ私は資料館の中にいらっしゃるであろう彦根のキャラクターを見たいというだけの者でして、潔くハイ!とは言えず

見たい欲求メーターが500のうち500という状況に
武士のツンが勝ちました。
 
                  ツンが。
 
 
 今までキャラクターと言ったら
ベンチでずっと休憩をしている鹿児島のメンチカツマンしか見たことが無かったので 

 
 
見たかったわ。
 
 


2013年12月12日木曜日

握られた右手

 

 
何だか事件性のありそうな題名になりましたが
自分の歩いている写真の中でこの様態の右手を見たのは初めてでした。
 
 
歩いている最中は自分の気配なのか意識なのかを消すと言うか
意識は後頭部の方にあってお洋服の肩背中にフワッと何かが添うような
 
上手く言えませんわ
 
ショー中の歩いている記憶はほとんどないに等しく、
ないからこそこの右手は何の意識の現れだと思いました。
 
 
モデルとして全然プーだった時に
一番最初に東京コレクションで宥らむような青の長着を
matohuさんが着せて下さいました。
 
コンセプトは「やつし」
 
豊かで美しいものや気高い精神があえて簡素に貧しく姿を変えること
 
 
 
気高いように振る舞うのではなく、あえて気高い精神が簡素に貧しく姿を変えるのです。
 
その懐の深さ
 
 
しかしその与えて下さったことが全ての始まりでした。

matohuのデザイナーお二人の美しい御心とプロの手仕事に直接触れて、
そこに向かうのです。
 
 

                       matohu 2014ss 尽くし 
 
 


2013年11月25日月曜日

外の世界

 
 
 

                                                                                           MARC JACOBS 2012-2013AW
 
 
この写真の中にいる少女は何か大きな大きな扉の前でそれが開くのを待っているのです。
 
何か人生において決意のようなものがあって、その扉の先で何を見、どんなことを経験していくのでしょうか。
 
どんな困難なことがあっても、しっかりと立ち向かって行って欲しいです。

 
 
 
 今シーズンは純心と疑心が入り混じるような野生さがありました。

 
 
満月の日になると
 
                MARC JACOBS 2013-2014AW
 
どこへ何をしにいくつもりなのでしょうか。
 
 
 
MARC JACOBSを着ると物語が浮かんでくるのです。
そしてそれは必ず純心さのある物語なのです。

 





2013年11月20日水曜日

秋のカマキリ



 


昨日久しぶりにカマキリを見ました。
鎌で切るからカマキリだと今まで思っていたのですが、名の由来が「鎌を持つキリギリス」 という説もあることを初めて知りました。
キリギリスのイメージはシルクハットがとても似合って、
あわよくば特技はバイオリンですと言いそうなので鎌は持たなくても良いと思います。

一方カマキリは夏の太陽に向かって鎌を振りかざし、その時に迸る汗とジリジリとした様子からヘルメットがとても似合うんじゃないかと思います。

これは国語の教科書にあったかまきりりゅうじ作 「おれはかまきり」 に影響されたイメージですが実際にはその勇ましい姿のオスをメスが食すことがあるという理科の先生の恐ろしい通達により

どの世界でもメスは強いと聞きますが、カマを持ったメスの強さは妖怪並です。



 


2013年11月12日火曜日

 
 
あの皆さますいません。何も言わずに前のブログを見れなくしてしまい、昨日また急に始めてしまいました。
 
「今自分しか見れない設定になってますねん」とか訳のわからないことを言うてましたが文書がどうしても書けなくなってしまい、ブログをやめてしまっていたのです。
 
実は2013年からあるオーディションがきっかけで演技のレッスンに通っていました。
 
素晴らしい監督と出会い、その監督のレッスンに辿り着くために毎日色んなレッスンを受けて
新たな始まりに、目標にとイキイキとした毎日を過ごしていました。
監督のレッスンの見学に行くのが楽しみで今日はどんな言葉を聞かせて下さるのだろう、どんなことが知れるだろうと
そして監督はいつも生徒をやる気にさせてくれました。
 
 
「紘未!待ってるぞ!早く上がってこい!」 
 
 
しかしその数日後
二度と監督のレッスンを受けることが出来なくなりました。
 
 
 
その日から数ヶ月後、私は違う場所から帰ってきて、どうしても監督に感謝の気持ちを述べたくて知合いの方の協力もあって監督の奥様にお手紙を書かせて頂きました。私に素敵な目標と毎日を与えて下さった半年間と鍛えて下さった半年間、たった半年間でしたが監督と出会っているのといないのとでは私の中は大きく違っていました。私に自信を下さり、たくさん呼び起して下さり、過去への精算、未来への輝き、また先生と呼べる方々との出会い、与えて下さった全てが本当に有り難く、私の背中を押して下さり見守って下さり、勇気を下さり。
溢れ出る思いをそのままにお手紙にしました。
 
そして昨日私の誕生日なぞ知るはずもない奥さまからお誕生日のメッセージと共にお手紙が届いていました。
私は手紙を握りしめながら心の中の何かが解けたようにたくさんの涙を流しました。
 
また背中を押してくださいました。
 
 
昨日は迷うはずの無い近所の道でも迷って、雨が降りそうだからと急いでいたら案の定沢山の雨に打たれました。
知らないビルの駐車場で雨宿りをさせて貰っていたらビルの中から作業着を着たおじちゃんが
「これ返さなくて良いから」 と傘をくれました。
 
今日は帰って郵便受けを開けたらば事務所の社長とマネージャーから誕生日のお手紙が届いていました。溢れんばかりのメッセージにサイズ超えで40円払いましたが、私はいつも道に迷った時、出会って下さる方々が導いて下さり、中学の友達も高校の友達も大学の友達もモデルの友達も恩師も
教えを請うて下さり、昨日書いた四面墓のご先祖様もいつも見守ってくださり、監督も。
 
奥さま本当にありがとうございました。手紙を何度読み返しても今は涙が溢れて止まりませんが、この涙はとても素晴らしいです。
 
 
 
 
 


2013年11月11日月曜日

事の始まり



蝉の鳴き声が降り頻るや夏の日に大きな金のやかんを片手に

ランニングのおじいとせっせと山に登りました。

山の頂に着けば、小さな(スキーのモーグルのような)円墳が広がるその光景は

さぞ幼少の私には蝉の鳴き声など届かぬような恐ろしさがあり

その数々の円墳の麓に立って おじいは言いました。

右はおじいのおじいのおとう
後ろはおじいのおじいのおじい
左はおじいのおとうのおかあ

どこに立っても前も後ろも右も左もおじいとおばあとおとうとおかあの連続でした。

古来中国の漢文に楚の国が山の向うから聞こえる楚の歌を聞いて
対戦国漢が勝利の祝杯を挙げているのだと思い、自分たちは負けてしまったのだと 周囲は皆敵であるという状況を示す「四面楚歌」という熟語がありますが


私は幼少時奈良の山奥でおじいやおばあやおじいのそのまたおじいの間に立って
自分がここに立っていられるのはこの方々のお陰様なのだと

四面は墓でした。


本当はこの日が過ぎてから改めようと思うたのですが
自分がここに立って居られることに(今は座ってますが)感謝をしてから物事を始めようと思います。

これからまた どうぞよろしくお願いします。
 

 
2013/11/11