2016年5月10日火曜日

一杯のラーメンが繋ぐもの


そして今回最もなイベントとして高校時代の同窓会がありました。
何だかひょんなことから企画側にまわったのですが、開催までの2ヶ月色んな方々に同窓会の企画について伺い、幹事側であることに皆口を揃えて驚き戦いていました。
s、そ、そんなことないぞ。

そのひょんなこととは

昨日東京で奈良の風が吹いた。奈良からラーメンの巨匠がやってきた(食べる専門)
彼からの連絡はいつも急で、私はラーメン屋に行くことはほとんどないが彼からのラーメンの誘いは100%。毎度のことながらラーメンに小宇宙を感じている彼のことを一度ブログに書いたことがあったのだが、友人に今日はラーメンの巨匠とラーメンを食べに行くと言うと「あ、あの?よろしくお伝え下さい」と言われる程

ある日ラーメンとは違って人形町にある有名なもつ鍋店やましょうに共に行ったことがある。なかなか入れないで有名であるが彼は恵比寿さんのようにほっこり座敷に座っていた。
今回の八丁堀七彩。
少々並ぶがすぐに入っては後に長蛇の列が出来ていた。食の神様か

「にぼし大丈夫?」巨匠がラーメン経験の少ない私に聞いた。よく分からないのでここはやはり巨匠と同じにぼしにした。巨匠は毎度ラーメンの写真を押さえているので私も同じくして写真を押さえた。巨匠の感想をその後カフェドクリエでホットココア片手に聞いた。

八丁堀『七彩』
喜多方ラーメンをベースとするこの店は、早く安くを信条とされてきたラーメンをスローフード化することに挑戦している。その最大の特徴は、注文をしてから粉をこね、ゼロから麺を作り出すことにある。職人が目の前で作り出す麺を噛めば、ボソボソとした小麦の味と食感を直に感じることが出来、手揉みによりその場で加えられたちぢれは、スープを良く吸い、舌にこれでもかと纏わり付く。手揉みの一手間は麺の食感を高めると聞くが、これほどまでに分かりやすい例が今まであっただろうか。私の知る限りでは、ない。打ち立てであるが故に、発酵して生じる小麦の香りは少なめになる。小麦の香りが好きな方には物足りないかもしれないが、この食感、一度は味わっておくべきだろう。
スープは煮干しのエグミが強く出ており、煮干しが苦手な人には少し厳しいかと感じたが、主張の強過ぎる麺と張り合うには、この程度のしょっぱさは必要だろう。非常によく計算されていると思う。最も、二ボラーである私にとっては大歓迎である。
強過ぎる個性は、周囲の環境により左右される。周りが弱過ぎれば、出る杭として打たれてしまうが、同等の個性を持つものが居れば互いに高め合い、より能力を発揮できる。ラーメンは人生に似ているとよく言われる。『七彩』の丼一杯に込められた複雑な関係、バランスを人生観に重ねながら、私は東京を後にする。(まだ帰らんといて)

巨匠はこの日4杯目のラーメンであった。私はとても美味しく思い、失礼ながらに巨匠の中盛りラーメンの少しを頂いたほどだ。美味しかった。全てが食べたこと無いような感じだった。

そして巨匠巨匠と言っているがラーメンの話から遠ざかると着ぐるみを着た優しい柔道部の高校の同級生である。
俺もう日本全国全都道府県美味しいラーメン回ったから悔いないねん。
良い友人達に囲まれる幸せと麺の余韻を噛み締めながら高校の同窓会の話が少し進んだ。


これが2ヶ月前のある日。ラーメンを一杯に僕らの同窓会は企画されたのだ。




たくさんの方々に御協力頂いて、同窓会を開催することが出来ました。この頃は学校という待ち合わせなくても毎日会える場所があって、いつしか大人になって、色んなことへ時間が分散された時にこれだけのたくさんの人に会うためには色んな調整が必要だけれど、この場所でこの時間にみんなに会えたことを本当に有り難く思いました。何よりこの高校に来て良かったです。
いっぱい人生の話を聞かせて貰って、私もまたここから一歩ずつやっていきます。

ありがとう!