2020年1月13日月曜日

受け継いでいくもの

ミセス1月号

最初から最後まで全てを読んだ。

ジュエリーやファッションを説明する文章
季節に合った衣食住、そして大きな人生の流れを読むようなコラム。

なぜ私なんぞこんな若僧がミセスの撮影にと最初の頃は思うこともあった。しかし今回、小林照子さんの「次世代への手紙」のページで
「外見的な魅力を最初に磨いておいて、中身は後からつけていけば良い」と。
私はお仕事で着させて頂くものを普段身に付けられるかというとそうではない。
高級なジュエリーやお洋服、買える日なんて来るのだろうかと今よりもっと若いときは思っていた。
しかし良いものを見る機会がたくさんあったお陰で、なんとなく手触りや輝きによって素晴らしいものであるということを感覚的に感じることが日常的にも養われていったようにも思う。
そして日本の一流のアーティストの方々が携わるミセスには、一流の仕事を見ることができる。先輩方の撮影は本当に痺れるし、この雑誌を作っている編集の方々にも会える。どんなに忙しくてもスタッフの方々に手作りのお菓子を作ってきて下さる編集の方もいて、そんな方々が作っている雑誌を全てのページを見ないわけにはいかないと、何日かかけて見るのである。最初から順々に進めていくとページの流れも素晴らしいもので、自分の中にたくさんの知識が入った。
この中に詰まっていることは街を歩いているとハッと、今まで自分が知らなかったお店の前で足が止まったりするきっかけにもなる。足を止める日が中に入る日になっていったり、すぐにではないけれど、いつの日かそうなっていく。
多分読まれている方々の年齢は私よりもお年を重ねられた方々が多いかと思うけれど、私たち世代にも伝えたいことを受け取った。