2014年3月23日日曜日

全てはキャッチャーの腹に

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朝、目が覚めてカーテンを力強く縛り、あぁ今日も良い天気だと
かっぱ橋で新調した長方形のお皿いっぱいに焼き魚を置いて
これほどまでの穏やかな朝は年明け以来だと漸く自分の心に戻ってきました。
 
来週はとても楽しみなことがたくさんあるので、この週末は読み物に耽ろうと深川のしまぶっくに行きました。
 
 
この日本の文様シリーズを全部見たいと思ったのですがこれを一同に持って帰ると腕がきっと2、3センチは伸びると思うのでどうしようかなぁと考えている内に私の腕は既に7冊の本を抱えて居ました。
 
日本の文様とは全く関係のない本なのですが
小学館から出ている 週刊日本の天然記念物 『ホタルイカ』日本イカ・タコ図鑑
という表紙を見た時にソフトボール部に所属していた中学時代を思い出しました。
 
当時ピッチャー だった私はバッテリーであるキャッチャーの子と過ごすことが多く、彼女の思い出はとにかくよく食べるという事でした。
 
炎天下の中やっとのことで辿り着いた昼食にも私たちは口を開けて物を入れる元気すらありませんでしたが、彼女の弁当箱は皆の3倍はあり、弁当箱と言うよりかは弁当タワーでした。
 
いつもニコニコしながらそのタワーを食し、挙句の果てにはなかなか食の進まないサードやセンターの子の卵焼きにまで手が伸びるという4番キャッチャー大食いでした。
 
ある日、そのキャッチャー家にサードとセンターの子と遊びに行きました。
とても良く似たお父様が14歳の私たちに見たことも無いような美しいホタルイカを出してくれました。
どの時間帯にそれが出てきたのかは忘れてしまいましたが、晩ご飯を一緒に食べたのか、まさかおやつの時間帯に出てきたのか、それを忘れるほどに際立った美しさを持ったホタルイカだったので、その日から私たちの中でキャッチャーのお父様は『ホタルイカのおっちゃん』と命名されました。