2017年7月11日火曜日

祖父の米

初めて米を鍋で炊きました。チャイの本と同時に買った和食のレシピを見ながらその通りにお米を炊きました。じっくりお米の音を聞きながら、鍋のふたを開けた時の感動ったら

写真を撮りました。

すぐに湯気でカメラが曇りました。

私イギリスでファッションウィークが辛すぎてお馴染みのノロにもかかり、今より5キロくらい痩せてしまったことがあって、その時朝仕事に行く前に、大家さんがお茶碗一杯のお米と「今日も頑張ってね」というメッセージを書いてくれていて、ろくにご飯も食べられなかった口に一口お米を運ぶと
甘くて甘くてそのとき目に映っていた光景が忽ち涙でよく見えなくなりました。

なんだかその時を思い出すくらい、お米って本当に美しくて
「厳島神社」と書かれた木杓子が家にあったので、それを初めて使って一番美味しいところを祖父にお供えをして、お茶碗によそいました。
お茶碗は先日奈良を訪れた時に秋篠窯という窯で焼かれたお茶碗です。

口に入れては本当に一つ一つ噛み締めるような甘さと感謝の気持ちがわいて来ました。
祖父が作ったお米が本当に本当に美味しいです。