デザイナーさんの中で、とても尊敬している
dries van noten
色使いといい、柄の間といい、風情があるという言い方があっているかは分からないけど、心が惹かれて止まない。
この世の中にお洋服なんてとてもたくさんあるのに、何でこの人のお洋服にこんなに惹かれるのか分からない。
仕事柄たくさんの服を着るので、仕事の時は服に対して素直に着るだけなんだけど、普段の自分が心惹かれて止まない。
どこかいつも自分の日本での記憶が呼び起こされるものがあるの。これなんかは竹久夢二の絵にとても似てる。
これなんて、自然のなかにこういう瞬間ってあるよなって思うの。自分の髪と髪の間をすり抜けて頭皮に触れる温度が心地よい風の季節に、フッと空を見上げたら木々が揺れてるの。
これなんかは西加奈子さんの「サラバ!」に出てくるお姉ちゃんと奇妙キテレツの巻き貝がいつも思い起こされるわ。
服を見て何かしらの人の心が思い起こされるから好きなのかな。
色使いや柄を非常に尊敬しているとここまで述べてきたけれど
私が大切に大切にしているdriesのコートは無地で、色も仮縫いの型につかうような生地の色のもの。
極めてシンプルなんだけど、その昔イギリスの事務所に所属した自分への一歩にその服を選んだんだわ。
なかなかシックなものを選んだなと思ったけど、あれはお婆ちゃんになってもきっとかっこよく着れるだろうと一生もののコートなんだわ。